俳句っていいよ

「俳句・短歌・川柳と共に味わう 猫の国語辞典」 火鉢に両手をかけて目を細める猫。 ジャケ買いしてもいいくらい素晴らしい表紙! 猫の俳句、短歌、川柳が国語辞典のような形式で載っている。どのページから読んでも良いので寝る前等にパラパラめくる。 一茶と…

サラバ!

西加奈子さんの『サラバ!』を読んだ。 上下巻とあってなかなかのボリューム。 西さんのこれまでの作品と少し違う感じがして、これはこれで面白かった。 主人公が産まれるところから始まる。生い立ちから、家族(特に姉のこと)、クラスメイト、親友、海外への…

美らさん

ちゅらさんで有名な平良とみおばぁの、沖縄の本。『ちゅらおばぁのなんくるないさ』 初めて沖縄に行ったとき、魂が震えた。 低体温、低血圧、のろまで引っ込み思案なわたしが、ありのままの自分でもいいーさーと思うことができた。 沖縄の人たちのおおらかさ…

ねこまき

『ねこのほそみち』ねこまき 松尾芭蕉の『おくのほそ道』をもじったタイトル。その名の通り、猫に関する俳句を集めた本。 ねこまきさんのイラストが猫好きにはたまらないかわいさ。 そして、昔の俳人も猫に向ける思いは同じなんだなぁと、嬉しくなった。

蝸牛はたしか夏の季語

壇蜜『壇蜜歳時記』 「歳時記」と言うと、主に俳句に用いられる季語の事典のようなもの。『壇蜜日記』を読んでいて、季節に沿って丁寧に生活している印象を持っていたため、このタイトルにニヤリとしました。『壇蜜日記』のじわじわくる面白さとはまた違い、…

太田忠司

『伏木商店街の不思議』 たぶん初読みの太田忠司さん。 ちょろっと読むつもりが、面白くて一気読みしてしまった。題名の通り「伏木商店街の不思議」な出来事が詰まったショートショート。 最初の2.3話は、どこかで聞いたようなお話しで新鮮味がないけど安心…

妖怪アパート3

香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常』3巻はまた違った味わい。 夕士の成長を見守る大人達の言葉がひとつひとつ胸に刺さります。中学生から大学生くらいの読者に向けた著者のメッセージを強く感じた。 とくにこの巻は女の子に向けられている部分も多い。「気…

俳句

児童書『俳人 芭蕉・蕪村・一茶を知ろう 小林一茶』を読む。 児童書と言えども、字が大きいだけで、子供が読んでもあんまり面白くはなさそう。大人向けとも言える。 このシリーズの松尾芭蕉を読んで、俳人がどんな暮らしをしていたのかがなんとなく分かった…

妖怪アパート2

『妖怪アパートの幽雅な日常2』 2巻を読んで、『妖アパ』は主人公の夕士が成長していく物語なんだなぁとはっきりした。夕士の修行がメインになっている。 1巻で沢山登場した妖怪アパートの住人達の総復習と、さらに新たなキャラクターも登場してにぎやかに。…

吉永南央『萩を揺らす雨』

珈琲店を営むおばあちゃんが事件に巻きこまれたり、鋭い洞察力で事件に首を突っ込んだりするお話し。 身近な事件をほんわか解決していくコージーミステリかと思っていたら大違い。 おばあちゃんが主人公だけあって、夜道を歩いていると警察に「徘徊老人」と…

人間よりも人間らしい妖怪たち

香月日輪さんにハマる。 『妖怪アパートの幽雅な日常1』 表紙のデザインがお洒落なシリーズ。 「妖怪アパート」で「幽雅」なだけあって、妖怪やら幽霊が出てくる。それぞれの妖怪や幽霊にも、どうしてその姿なのかという理由がちゃんとある。(最近やたらと…

児童書

香月日輪さんの『地獄堂霊界通信1』を読む。 『妖怪アパートの幽雅な日常』や『僕とおじいちゃんと魔法の塔』、『ねこまたのおばばと物の怪たち』等で有名な香月日輪さん。 「児童書」と言うより「ラノベ系」と勝手に思い込んでいて読まず嫌いでいた。講談…

ゆるーい吸血鬼

柴田よしきさんの『Vヴィレッジの殺人』を電子書籍で読む。 吸血鬼の自治区で起こった事件を、元住民であり自身も吸血鬼である女探偵が捜査する。 吸血鬼は寿命が長いために、人間との時間の感覚の違いがあるとか、楽天的で物事をあまり深く考えないなど、…

冬朝猫

目が( ³ω³ )ショボショボ。

自分の嗜好は抑えるべし

小湊悠貴さんの『ゆきうさぎのお品書き』を読む。全く知らない作家さんだったが表紙の肉じゃがに惹かれて電子書籍で購入。 しかし美味しい料理の話ではなかった。ストーリーは悪くない。ただ作者の嗜好が滲み出ている気がしてちょこちょこ読むのが辛くなった…

文才開花。

壇蜜さんの二作目となる短編小説。 処女作の『光ラズノナヨ竹』を読んだときは、もっと読みたいと思ったほど魅力的な文章で、とにかく圧倒されてしまったが、今作は前作にも増して魅力的。 ストーリーは、前作と繋がる部分があった。これからの作品も繋がっ…

正太郎キター!

このシリーズ大好き。 しばらくバタバタしていて読書から離れていたけど、久しぶりにゆっくり本屋さんを物色していたら見つけてしまった! 表紙のイラストが違う感じで、これもまたかわいい。 猫の正太郎が事件を解決したりしなかったりする。あくまでも猫で…

昼間の猫様はずっと寝てる

耳がハム。

伊坂幸太郎

伊坂幸太郎『死神の浮力』を読む。 今回は長編。 サイコパスに娘の命を奪われた山野辺夫妻が、犯人に復讐をするという重いテーマ。 死神と山野辺夫妻との会話の中で「死」についてや、サイコパスと呼ばれる人たちのことなどが語られる。 死神のトンチンカン…

初読み

名前はよく目にしていたけど、初めて読んだ作家さん。 猫のお話を沢山書いているみたい。 この作品は猫好きの猫バカの2人の男女のお話し。ずっと猫が出てくるお話しなのにすごく退屈になってしまった。 なんとなく、もう少し歳をとってから読んだら違ったか…

白いしるし

西加奈子。 (猫の体のパーツでいちばん好きな後頭部が表紙!) 確かに恋愛の話しなんやけど、ちょっと違う。帯から連想するような陳腐な恋愛小説とは違う。 「まじま」 3分の1くらい読み進めたとき、つい声に出してしまった。 声に出したくなる名字なわけでは…

読まず嫌い

『阪急電車』等が有名な有川浩さん。 なぜか読まず嫌いのままでいたが、表紙の猫にひかれて手に取った。 途中から先が読めたし、これもう泣くやつやって分かってたけど、どんどん読ませるし畳み掛けてくるしで、一気に読み切って最後はほんまに泣いた。 すご…

壇蜜日記3

「プライドが高い」 というと誤解が生じるかもしれないけれど、いい意味でプライドを持って生きていると思った。 最初テレビで壇蜜を見たときは、所作が美しい人だなぁと思った。 指先の美しさ、腰から歩く歩き方、お辞儀の仕方まで、とにかく訓練されている…

『日曜日の朝ぼくは』

図書館の本は「激落ち洗剤」で拭いて綺麗にしてから読む。 潔癖ではなく、ただで借りているのでせめて綺麗にして返却しようという思いからである。 斉藤洋『日曜日の朝ぼくは』 ある日曜日の朝、ぼくは塾を休み、「友だち」を送りに山へ向かう。 山へ向かう…

又吉直樹『夜を乗り越える』から

【わたしにとっての読書】 又吉直樹さんの『夜を乗り越える』という本を読んだ。「どうして本を読むのか」を真剣に考えた本だった。 又吉さんの幼少時のエピソードや、衝撃的な読書体験が綴られている。青年になり、お笑い芸人をやりながらも貴重な読書体験…

沖縄の猫

沖縄の猫たちは、毛がさらっとしていた。 夏もモフモフのぷよぷよの家猫とはぜんぜん違っていた。とてもさらっとしていた。

阿刀田高『黒喜劇』

読み終えて本を閉じたあと「まさに人の営みは不思議で黒喜劇だ」と思った。 ふとしたことがきっかけで、人の黒い部分がじわじわと広がり心を侵食していく、まさに黒喜劇。どのお話しも最後の数行でゾクッとするオチがあって面白い。全体的に淡々とした語りで…

三毛猫の美しさは異常

カフェのレジの前。 置物みたいに眠る猫。 完璧。

またまた斉藤洋

『黄色いポストの郵便配達』 すごく面白かった。ある日突然、空を飛ぶマンボウが郵便配達にやってくる。この設定が不思議で面白いし、このマンボウのキャラが良い。マンボウが語るお話しが深いい話し。 不思議だけどほんわかする。 『オイレ夫人の深夜画廊』…

京極夏彦「鬼」に挑む。

「鬼」を連想させる物語の短編集。 『幽談』『瞑談』『眩談』に続いて本作の『鬼談』と、談シリーズ4作目。 このシリーズは京極先生の作品の中でも特に好きなシリーズ。 短編集だけど、見開きの二ページの短いお話もある。よくこんなに色んなパターンのお話…

斉藤洋『白狐魔記 蒙古の波』

勉強不足で歴史がよく分からないけど、面白く読めた。 仙人と出会い、修行をして言葉を話せるようになったり人間に化けることができるようになった狐のお話し。 武士が嫌いな白狐魔丸だけど、気になる人物がいるとついて行ってしまう。それが歴史上の人物だ…

児童書って素晴らしい

『ルドルフとイッパイアッテナ』の斉藤洋さん。子供の頃単行本を持っていたし、テレビ放送を見ていた覚えがある。 斉藤さんの少し不思議でちょっと怖いお話しが好きで、大人になってから数冊読んでいる。 『あやかしファンタジア』は9編からなる連作短編集。…

『竜宮ホテル』村山早紀

『コンビニたそがれ堂』のシリーズと同じ「風早の街」が舞台。 『コンビニたそがれ堂』にちらっと出てきたのをきっかけにこちらのシリーズも読んでみることにした。 少女趣味な世界観が随所に漂う。風景描写もその甘ったるい世界観で埋め尽くされている。 (…

ミステリアンソロジー

どれも90年代のお話で、時代を感じるものも多かった。 柴田よしきがやっぱり良かった。 読みやすいし、トリックもちゃんとしている。それに、人物の感情がうまく描かれていて深みのある物語になっていると思う。 有栖川有栖は関西弁がこそばい。 自分が関西…

西加奈子『しずく』

久々にものすごい読書体験をした。 西さんの作品は『きりこについて』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『炎上する君』等を読んでいたけど、この『しずく』が一番のお気に入りになった。 本編を読み終わってから、解説に「女2人の物語」と書いてあるのを見て初め…

小野不由美『残穢』を読む

『死鬼』を読んでから数年、映画化されたのをきっかけに読みたいなぁと思っていた『残穢』を読む。 曰く付き物件の歴史をさかのぼっていく。歴代の住人たちの、それぞれ悲惨な事件や犯罪が浮き彫りになる過程がドキュメンタリータッチで描かれている。そのそ…

猫のアンソロジー『にゃんそろじー』

猫好きのしょこたん編のアンソロジーということで期待して読むも、残酷なお話もあって、ちょっとブルーになった。 かわいいだけじゃない猫と人間との関係。エッセイが多く、時代背景によって猫との暮らし方、猫の扱われ方の違いも感じ取ることができた。 内…

ロアルド・ダール『あなたに似た人』

一般的な文庫サイズよりちよっとだけ縦長のハヤカワミステリ文庫。 ロアルド・ダールのブラックでスパイシーな短編集。新訳とはいえちよっと読み難い。読みにくいなぁ読みにくいなぁと思いながら読んだ。 頑張って読んだ。 KindlePaperwhite買っちゃったから…

阿刀田高『心の旅路』を読む

自選恐怖小説集『心の旅路』を読む。 短編集。 どの話も面白い。 阿刀田高の短編は読みやすい。簡潔な言葉選びでスラスラ読める。 特に印象に残ったのは『帰り水』。 得体の知れない男に誘われ、何が待っているのか分からない夜の山道を行く道中が恐ろしい。…

猫と乱歩『孤島の鬼』

神戸どうぶつ王国の高貴な猫さま。 怪奇ものが読みたくなる季節。 江戸川乱歩の『孤島の鬼』を読む。 乱歩の代表的な長編作。 前半は、密室殺人、公衆の面前で起こった殺人の謎などから始まり、中盤の「手記」や同性愛、後半にかけての冒険記までどこを読ん…

金田一耕助アンソロジー

『金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲』 京極夏彦と柴田よしきに期待して読んだ。 京極夏彦は京極堂シリーズからの抜粋でちょっとがっかり。 初読みの服部まゆみが良かった。 アンソロジーは、読みにくいなぁとか、やっぱりこの作家さん好きやわとか、こんなすご…

お猫様と『白夜行』

東野圭吾『白夜行』読了。 2人の感情がほとんど描かれてない。2人の周りの人たちの視点で読み進めるうちに事件の真相が明らかになっていく。 この書き方は凄いと思うし、ミステリとしては凄く面白い。 だけどわたしは2人の感情が読みたい。そこが読みたい。 …

お猫さまと読まず嫌い

正確には読まず嫌いではない。 『容疑者Xの献身』は読んだ。 内容のわりにさらっと読めてしまった。もっと粘っこい心理描写が欲しくなる。 そして今回はハードな内容を期待して『白夜行』を読む。 意外と手にすることが少なかった集英社文庫。850頁程のボリ…

猫と村上春樹②

村上春樹の二作目を読む。これもペラい文庫。『風の歌を聴け』から間を空けず二日間かけてじっくり読む。 前作同様キザな言い回しが鼻につくが、いくらか洗練された文になったような気もする。 「ぼく」は相変わらず空っぽで、心ここに在らず。ただ何故かピ…

猫と村上春樹

人にすすめられて、村上春樹を読む。 どうせならデビュー作から順に読んでみようと思った。 「風の歌を聴け」 村上春樹のデビュー作であり、青春三部作の第一作目。文庫にしてはペラい。集中して一日かけてじっくり読んでみた。 「ぼく」と鼠の物語だと思っ…