俳句

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児童書『俳人 芭蕉・蕪村・一茶を知ろう 小林一茶』を読む。

 

児童書と言えども、字が大きいだけで、子供が読んでもあんまり面白くはなさそう。大人向けとも言える。

このシリーズの松尾芭蕉を読んで、俳人がどんな暮らしをしていたのかがなんとなく分かった。

 

一茶編でも同じく、人物像や生い立ち、代表的な句が紹介されている。

 

一茶の俳句は「やせ蛙まけるな一茶これにあり」「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る」など小さいものに向けられた温もりを感じる句が有名。

 しかし、継母にいじめられていた(と思い込んでいた)ことを露呈したり、遺産相続で揉めたり、俳人であることを後ろめたく感じていたり、なんかちょっと女々しいなと思った。

それも踏まえて一茶の句をよむともっと面白い。

 

妖怪アパート2

『妖怪アパートの幽雅な日常2』

2巻を読んで、『妖アパ』は主人公の夕士が成長していく物語なんだなぁとはっきりした。夕士の修行がメインになっている。

1巻で沢山登場した妖怪アパートの住人達の総復習と、さらに新たなキャラクターも登場してにぎやかに。

そして親友の長谷との友情も、より深く描かれている。

 

1巻でも「るり子さん」の美味しそうな料理が披露されていたが、2巻はさらにさらに季節感のある料理や、ガッツリ若者向けの料理等が沢山出てくる。

夕士の成長の物語であるから、「食」の大切さもこうして同時に描かれているのであろうか。

 

 

 

吉永南央『萩を揺らす雨』

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珈琲店を営むおばあちゃんが事件に巻きこまれたり、鋭い洞察力で事件に首を突っ込んだりするお話し。

身近な事件をほんわか解決していくコージーミステリかと思っていたら大違い。

おばあちゃんが主人公だけあって、夜道を歩いていると警察に「徘徊老人」と間違われたり、友人が痴呆症になっていたりする。若かりし頃のほろ苦い思い出も面白い。

 

表題作の「萩を揺らす雨」では警察が出てくるような大きな事件に関わってしまう。ちょっと先が読めてしまうところや、都合が良すぎる展開もあったが楽しめた。

わくわくするようなお話しではないけれど、おばあちゃんの視点というのが新鮮でハマる。続編も読みたい。

人間よりも人間らしい妖怪たち

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香月日輪さんにハマる。

『妖怪アパートの幽雅な日常1』

 表紙のデザインがお洒落なシリーズ。

 

「妖怪アパート」で「幽雅」なだけあって、妖怪やら幽霊が出てくる。それぞれの妖怪や幽霊にも、どうしてその姿なのかという理由がちゃんとある。(最近やたらと多い妖モノとは全く違う!)

ある理由から、通称「妖怪アパート」で暮らすことになった主人公。この世のものではない者たちを受け入れ、共存することで変わっていく心の動きが繊細に描かれている。

文章は読みやすいが、ところどころ現代社会への鋭い風刺があり、ドキリとする。

 

そして人間の業の深さや、どうしようもない人間、報われない者がいるという事実もきちんと描かれている。どれもがハッピーエンドではない。やりきれない思い。感情移入してしまい何度もウルウルした。

シリーズを続けて読みたいと思う。

児童書

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香月日輪さんの『地獄堂霊界通信1』を読む。

 

『妖怪アパートの幽雅な日常』や『僕とおじいちゃんと魔法の塔』、『ねこまたのおばばと物の怪たち』等で有名な香月日輪さん。

 

「児童書」と言うより「ラノベ系」と勝手に思い込んでいて読まず嫌いでいた。講談社文庫だからそんなはずはないんだけれど。(講談社文庫は分冊しすぎな気がする。それも嫌煙していた理由)

 

このシリーズは表紙の絵が児童書らしくて良い味出していて好き。でも中身は大人でも充分楽しめる内容。(本来児童書って大人も楽しめるものだと思ってる)

 

ストーリーは、悪ガキ三人組の「三人悪」が「地獄堂」(薬屋)のオヤジに出会い、不思議な体験をすることで少しずつ成長をしていく物語。

「三人悪」の心の変化や、まわりの大人たちの優しく見守る姿が、とても丁寧に描かれている。

 

読み始めは、古くさいセリフや言い回しがコミカルで面白く感じたが、読み進めるうちに物語に引き込まれていった。『死に部屋』というお話では後半ウルッとさせられた。

怒りのパワー、慈悲の心、未来や過去を見通す力、そして何よりも「人を助けたい。救いたい」という純粋な思いが胸を打つ。

 

読まず嫌いを激しく後悔。

分冊されていてかさばるので電子書籍で揃えることにする。2巻も楽しみ。著者が近年亡くなられていると知って残念に思う。

 

 

ゆるーい吸血鬼

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柴田よしきさんの『Vヴィレッジの殺人』を電子書籍で読む。

 

吸血鬼の自治区で起こった事件を、元住民であり自身も吸血鬼である女探偵が捜査する。

吸血鬼は寿命が長いために、人間との時間の感覚の違いがあるとか、楽天的で物事をあまり深く考えないなど、独特の世界観が面白かった。

さらっとサクッと楽しめた。